債務者:大手信販会社2社、公的保証会社、住宅金融専門会社、市役所 場所:赤磐市

債務者:大手信販会社2社、公的保証会社、住宅金融専門会社、市役所
場所:赤磐市

本件は私の任意売却での最短記録案件

ゴールデンウィークで世の中は休みモード全開のある日、会社の電話がけたたましく鳴る。(休み中も転送になっている)


「休みじゃしなぁ、出んでもえーけど、まぁ出るか」「はい、大クラ不動産です。」

Aさん
「もしもし、私Aという者なんですが至急助けてもらいたいことがあります。これからすぐそちらにうかがいたいのですがダメですか?」

「一体何事ですか?」

「任意売却をお願いした業者から話しが壊れたので競売になります。といって一方的に電話を切られました。」

「競売の入札はいつからですか?」

「もう始まっています。」

「えーー!今回の入札物件ですか?休み明けですぐに開札になるじゃないですか。申し訳ございませんが多分無理だと思うのでもうお引き受け出来ません。」

Aさん
「とにかく会社に行きますから会ってもらいたい。」


「はぁ、分かりました。」(会っても無駄なんじゃけどなぁ) 99%出来んと思うんじゃけど

その日の夕方早速に会社にお越しになられたAさんから事情は聞いたが手元に謄本があるわけでもなくなんとも困った。

次の日から4日間休みにはいるし開札は休み明け3日後であるし。


「Aさんまず、怒らず聞いて下さい。この件は99%まとまりません。債権者も大きな会社ばかりですから社内の調整にも形式上時間がかかるものです。1か月前に言ってくれていたら成功したかもしれません。」

Aさん
「実は娘が結婚するので強制執行をされると本当に今は都合が悪いのです。先方の両親がうちに挨拶に来ることになっていてなんとかこの家から娘を送り出してやりたいのです。なんとかなりませんか?」

こういうことを言われると何が何でもよしやったるわと発奮するところは父親ゆずりの良いところだと自負しています。

人間のデキは今イチなんですが。

休み明け。普段は休んだら余計につかれたとかぶつぶつ言いながらゆったりめに会社にいってしまうのが通例なのですが、この休み明けはシャキッと目が覚め、おうやったるわと威勢よく家を出て(妻苦笑)早速に全債権者に電話をかけまくったのでした。

昔から頭は悪いけどなんか運だけはええなぁと思ってはいたのですが、なんと債権者全社、しかも担当者までが以前に取引させてもらった人ばかり。

これはもしかしてなんとかなるかもしれない。

そんな気がしてきたのでした。

公的保証会社担当者様
「大クラさん、あんたよおー受けたな。(笑)買い手はおるんかな?」


「(本当は今時点誰にも見せてもないからおらんけど) それがおるんですわ。 なんとか協力してもらえませんか?」

公的保証会社担当者様
「わかった、あんたのことじゃから何とかするんじゃろ、こっちも何とかするわ。」


「感謝します。(買い手はあの社長に頭下げて頼んだらなんとかなる。何とかならんかったら大恥をさらすことになるで)

他債権者については皆様一様に本当に出来ますか?無理なんじゃないですか?との反応である。 あたりまえだろう。競売の申立人である信販会社にお金を振込、まずは競売の取り下げをしてもらわなくてはいけない。

通例であるならば入札開始の前月までにお金を振り込まないと取り下げに応じてもらえない。200万円ほど必要だけど、受けた以上これは私が用意しなくてはならない。

けれど他の債権者が協力してくれないとそのお金は宙に浮いてしまう可能性も多分にある。

他の業種の人から見たら荒っぽい仕事だと思われることだろう。

もしそうなっても、男じゃねぇか、泣かんとけでいくしかない。

この日例のあの人(僕が尊敬している人)に事情を説明し頭を下げた。

買主様
「分かった。お金はすぐ用意する。契約の準備をすぐにしてくれたらいい。」

将来こういうカッコいい商売人になりたいとつくづく思う。

そんなこんなで99%無理な案件がなんと3日間でまとまった。

奇跡じゃろう。多分Aさんは誠実な性格の人なので債権者もそんなに悪く思ってなかったこともまとまった大きな要因だと思う。

娘さんも今の実家から送りだすことが出来る。

とにかくどっと疲れた。

温泉に行く。