任意売却された物件を購入する際に注意した方が良いトラブルをご紹介します

購入しようとしていた物件が、実は任意売却されたものだったということがあります。
任意売却されたものには特有のトラブルや欠点も存在します。
そのようなトラブル例や任意売却された物件を購入する際の注意点をご紹介します。
岡山在住でそのような物件の購入を検討されている方はぜひ参考になさってください。

□任意売却された物件特有のトラブルについて

任意売却はやはり特殊なもので、想像していなかったトラブルが起こる可能性もあります。
ここでは、その例を3つご紹介します。

1つ目は、売主の夜逃げです。
そもそも売主はローンを支払えずに任意売却をおこなうわけですから、確実に借金を背負った状態だと言えます。
そういった人たちは借金を踏み倒して雲隠れしてしまうことがあり、複数の債権者から借金をしている売主の場合は特に注意が必要でしょう。
なぜなら、その債権者の中には消費者金融のような少々手荒な業者も含まれている可能性があり、さらなる取り立てを恐れて夜逃げしてしまうかもしれません。

2つ目は、瑕疵(かし)担保についてです。
瑕疵とはいわゆる欠陥のことであり、通常の不動産売却では売却後に瑕疵が発覚しても3ヶ月以内であれば損害賠償を請求できます。
しかし任意売却では売主がこういった責任を負う必要がありません。
シロアリが湧いていた、家が傾いていたといったことが売買成立後に発覚したところで、買主は実費で対処するしかないのです。

任意売却された物件の購入は、慎重すぎるほど慎重におこなっても損はないでしょう。

最後は、売主の残置物についてです。
明け渡しは物件を空の状態にしておこなうことが一応のルールですが、中には家具や小物までを完全には処分せずに明け渡す売主もいます。
こういったものの所有権はあくまで売主にあるため、買主が勝手に処分するのは違法であり、後から訴えられないとも限りません。

□任意売却された物件をうまく購入するには

もっとも大切なのは、購入の準備を怠らないことです。
具体的には売主の債務状況を確認したり、細かな点は専門家に相談したりするということが挙げられます。
通常売買と同じ心づもりで購入すると、どんなことがあっても最終的に被害に遭うのは買主というのが任意売却と言っても過言ではありません。
そのため、購入までひとつひとつのステップを確実にクリアしていきましょう。

□まとめ

今回は、任意売却された物件の購入についてのお話ししました。
通常よりも少し安く購入できるとすれば、それは手間代だと思った方が良いかもしれません。
そのため、価格だけを見て購入してしまうと、トラブルに発展する可能性があります。
この記事が少しでもみなさんのお役に立てば幸いです。